こけし紹介
《こけしができるまで》
《みちのくこけしマップ》
津軽系
形態 | 直胴や、胴の中ほどがくびれ裾が広がった形。 |
胴 | ねぷた絵の牡丹やダルマ、アイヌ模様と言われる独特の模様を描く。 |
構造 | 作り付け。鳴子系の影響ではめ込み式のものもある。 |
特徴 | こけし工人の特徴が濃い。 |
南部系
形態 | 胴の中央がふくらんだもの、くびれたものなど様々。 | |
胴 | 無彩のものが多いがロクロ線や手描き模様を加えたものもある。 | |
構造 | ゆるいはめ込みで頭がクラクラと動く。 | |
特徴 | もともと「キナキナ」というおしゃぶりの構造を基本としたものから発展。 | |
木地山系
形態 | らっきょう形で胴が太い。また、細い胴の系列もある。 | |
胴 | 菊や着物の模様。梅や絣の前垂れも描かれる。 | |
構造 | 作りつけ。 | |
特徴 | 描彩に古鳴子の様式が見られる。頭は大きい前髪に赤いリボンを描くものが多い。 | |
肘折系
形態 | 胴が太く多くは肩に段がある。 | |
胴 | 横菊の重ねやなでしこ模様。 | |
構造 | 上差し込み。古いものは上はめ込み。 | |
特徴 | 鳴子系と遠刈田系が混合した系統。形態は鳴子、描彩は遠刈田の影響が強い。 | |
鳴子系
形態 | 胴は太く中ほどが少し細めで、肩には段がある。小寸物に「たちこ」、座った形の「ねまりこ」もある。 | |
胴 | 菊花が多い。楓やなでしこなどもある。 | |
構造 | 下はめ込みで首を回すとキイキイと音が鳴る。 | |
特徴 | 頭頂は前髪を水引で結んだ模様。堤人形(仙台)や御所人形(京都)の影響によると言われる。 | |
蔵王系
形態 | 胴が太く直胴。大寸のものはくびれ胴もある。 | |
胴 | 重ね菊と桜くずし模様。 | |
構造 | 上差し込み。 | |
特徴 | 遠刈田系から分かれて発達した系統。豪華でボリュームに富む作風。頭はおかっぱや赤い放射線状の飾りを描く。 | |
作並系
形態 | 下部が細い円錐形。安定を良くするため、台をつけたものもある。 | |
|
カニに似た菊模様。赤黒二色の牡丹風花模様。 | |
構造 | 古くははめ込み。今は差し込み。 | |
特徴 | 胴が細く子供が握って遊んだ面影を残す。 | |
山形系
形態 | 小さい頭に細い直胴。安定が悪いため、現在のものはやや太くなっている。 | |
胴 | 桜や梅の模様。 | |
構造 | 古くははめ込み。今は差し込み。 | |
特徴 | 胴が細く子供が握って遊んだ面影を残す。 | |
弥治郎系
形態 | 胴は直胴、くびれ、裾広がりの形。頭に髷や首に襟巻きなどもあり様々。 | |
胴 | 花と太いロクロ線模様。簡単な襟と裾を描いたものもある。 | |
構造 | 上差し込み。古くは上はめ込み。 | |
特徴 | 頭頂は、多彩なロクロ線模様の輪を描く。 | |
遠刈田系
形態 | 直胴に大きな頭。小寸物は肩がこけた形。 | |
胴 | 菊、梅などの花模様や木目、ロクロ線模様があり多彩。また、胴の裏にアヤメや牡丹を描くこともある。 | |
構造 | 上差し込み。古くは上はめ込み。 | |
特徴 | 頭頂は「てがら」という赤い放射線状の髪飾りや黒のおかっぱ頭を描く。 | |
土湯系
形態 | 胴は細く頭部は比較的小さい。 | |
胴 | ロクロ線模様。線と線の間に花や蝶を描くこともある。土湯こけし独特の返しロクロという技法もある。 | |
構造 | 下はめ込み。 | |
特徴 | 頭頂に「蛇の目」といわれる黒い輪を描く。前髪と鬢の間には「かせ」という赤い髪飾りを描く。 | |
中ノ沢系
形態 | 直胴で頭は大きい。小寸物は肩がこけた形。 | |
胴 | 牡丹、桜などの花模様やロクロ線模様。 | |
構造 | 差し込み | |
特徴 | 大きく開いた目の周りが赤い独特な表情で「たこ坊主」の愛称でも親しまれる。 | |