こけしについて
現在こけしは鑑賞品や旅行先のお土産品として全国に見られますが、もともとは東北地方固有の子供の玩具でした。
東北地方で誕生したこけしは土地特有の形や模様があり、その特徴は12系統に分けることができます。このようなこけしは戦後新たにデザインされた「新型こけし」や「創作こけし」とは区別して「伝統こけし」と呼ばれ、親から子、師匠から弟子へと受け継がれています。
こけしができるまで

みちのくこけしマップ

津軽系
| 形態 | くびれ胴、裾広がりや直胴など様々。 |
| 胴 | ねぷた絵の牡丹やだるま模様、アイヌや縄文土器の影響と言われる唐草模様を描く。他にロクロ線、菊、アヤメなどもある。 |
| 構造 | 作り付け。一部はめ込みもある。 |
| 特徴 | こけし工人自身の特徴が濃い。 |
南部系
| 形態 | 直胴、帯があるもの、くびれたものなど様々。 |
| 胴 | もともと「キナキナ」というおしゃぶりで無描彩だったが、他系統の影響でこけしに発展。 |
| 構造 | ゆるいはめこみ式で頭がグラグラと動く。 |
| 特徴 | 現在キナキナは形や木肌の美しさが鑑賞の対象になっている。 |
木地山系
| 形態 | らっきょう型の頭に太い胴が多い。 |
| 胴 | 菊や着物の模様。梅や絣の前垂れ模様も描かれる。 |
| 構造 | 作り付け |
| 特徴 | 頭頂に赤いリボンを描くことが多い。 |
肘折系
| 形態 | 胴が太く直胴で肩に段がある。 |
| 胴 | 菊、なでしこ。 |
| 構造 | 差し込み |
| 特徴 | 鳴子系と遠刈田系の様式が混合した系統。形態は鳴子系、描彩は遠刈田系の影響が強い。 |
鳴子系
| 形態 | 肩に段があり胴は太く中央が少し細い。肩が丸くくびれた形の小寸物は「たちこ」、下部が膨れた座った姿を表すものは「ねまりこ」と言う。 |
| 胴 | 菊、楓、なでしこなど。 |
| 構造 | 下はめ込み。頭を回すとキイキイと鳴る。 |
| 特徴 | 頭頂は前髪を水引で結んだ模様。 |
作並系
| 形態 | 胴は下部が細い。安定を良くするため台をつけたものもある。 |
| 胴 | カニに似た菊模様。赤黒二色の花模様。 |
| 構造 | 差し込み |
| 特徴 | 胴が細く子供がにぎって遊んだ面影を残す。 |
山形系
| 形態 | 細い直胴で頭は小さい。 |
| 胴 | 桜、梅など。 |
| 構造 | 差し込み |
| 特徴 | 胴が細く子供が握って遊んだ面影を残す。 |
蔵王系
| 形態 | 太い直胴。大きなものはくびれ胴もある。 |
| 胴 | 重ね菊、桜くずし。 |
| 構造 | 差し込み |
| 特徴 | 遠刈田から分かれて発達した系統。頭はおかっぱや「てがら」という赤い髪飾りを描く。 |
遠刈田系
| 形態 | 直胴で頭は大きい。小寸物は肩がこけた形。 |
| 胴 | 菊、梅などの花模様や木目、ロクロ線模様など。 |
| 構造 | 差し込み |
| 特徴 | 頭は「てがら」という赤い髪飾りや黒のおかっぱ頭を描く。 |
弥治郎系
| 形態 | 胴は太く、直胴、くびれ、裾広がりなど。 |
| 胴 | 花と太いロクロ線、簡単な襟と裾を描くものなど様々。 |
| 構造 | 差し込み |
| 特徴 | 頭頂は多彩なロクロ線の輪。 |
土湯系
| 形態 | 胴は細長く、頭は比較的小さい。 |
| 胴 | ロクロ線。足踏みロクロの回転を利用した「返しロクロ」は独特の模様。 |
| 構造 | 下はめ込み。頭を回すとキイキイと鳴る。 |
| 特徴 | 頭頂には「蛇の目」という黒い輪、前髪の両横には「かせ」という赤い髪飾りを描く。 |
中ノ沢系
| 形態 | 直胴で頭は大きい。小寸物は肩がこけた形。 |
| 胴 | 牡丹、桜などの花模様やロクロ線模様。 |
| 構造 | 差し込み |
| 特徴 | 大きく開いた目の周りが赤い独特な表情で「たこ坊主」の愛称でも親しまれる。 |



















